2016/08/11(木) 対馬一周1日目④ 厳原

歩いた距離はなんでもないのに暑さのせいで3人とも疲弊していた。真夏のお昼に歩きまわりゃあこうなる。自分はほっかむりみたいなことをしているからよかったが後の2人は帽子とかそういう装備がないし水分も枯渇していた。

そんな訳で、対馬市観光センターに再び戻る。自分と丸山はレッドキャベツというスーパーをぐるっと周り、物価やら品ぞろえを見てみた。離島だからそこそこ足元見た値段設定になっているのかと思いきや別にそんなことはなく防府よりちょっと高いくらいかなと思った。

おびただしいほどの水分を3人とも買い、なんでか冷房のきいてない広場でぐだーっとし、トイレ行ったり喋ったりして、再び出発した。とりあえず厳原を散策してみようということになる。

今思えば夜ここで泊まるんだから、夕方でも夜でも歩けばよかったのだ。炎天下で歩くことはなかったと思う。

丸山は古い港が見たいらしい。そんなもんは防府にもいっぱいある。中関にもあるやんか。とか言うと歴史的な港らしい。なら行ってみようか。

海沿いの町をぐるーっとするとなんか古そうな港はあったもののよく分からなかった。道路と海はきれいなのだがいかんせん、ゴミがたくさん落ちている。なんかもったいないところだなと思った。そして海底になんか沈んでいてなんだろうと思ったら自転車だった。水がきれいなためにそんなもんが投棄されてるのが見えて皮肉なもんだなと思う。誰が捨てたんだろうか。

途中、対馬バーガーKIYOというお店に入ってみたら昼の仕込みのぶんが終わったから作るのに40分かかるということで仕方なく出た。ここはまた機会があれば来よう。

 

作りかけのファミマとかを見ながら元の観光センターのところに戻った。時間は15時半くらいである。夕食は19時からの予約。割と時間が余っている。こんなときどうする、というのはあらかじめ話をしていた。

それは対馬南の探索である。どれだけの規模の集落なんだろうということや、山っぷりや交通量が気になっていたのだ。

そんな訳で厳原を更に南下することになる。案野さんに決定権はない。とりあえずクリーンセンターとかあるらしいけど他は何も情報もない。未開の地を進むイメージだ。とりあえず地下駐車場に戻り、車に乗り込む。だんだんとアクアに慣れてきて、前のダッシュボードにペットボトルを詰め込んだり財布やら眼鏡やらを好き放題置くようになってきた。

これから2~3時間、山道ドライブの始まりである。

2016/08/11(木) 対馬一周1日目③ 厳原

万松院を出て再び対馬市観光センターへ。地下駐車場に車を乗り入れて、ひとまずご飯を食べるところを探すことにした。

中をぶらぶらする。割と大きなショッピングセンター?である。品ぞろえもいい。リュックを買おうか悩む。

飲食店はモスバーガーとうどん屋と博多一番どりの3つ。いっせーので3人で出してうどん屋に入った。

中に入ると割と客がいたものの店員が見当たらない。と思ったら徐におばちゃんが席を立ちあがって水を持ってきた。お前店員だったんかよ。

そんなこんなでうどんを食べる。カツカレーうどんとかいうよく分からんものを食べた。ごく普通のカレーうどんにごくふつうのカツが乗っていて、家でも作れそうとか野暮なことを思った。あと再び席に戻ったおばちゃんが半ケツだった。

 

ご飯を食べてから再び車を出して今度は金石城跡を見に行くことにした。車を走らせると大きな城門をくぐった。丸山はお目当てのものがないらしくあれーとか言っていた。左折して進むと車はどんどん山沿いを上がっていく。しかも道が極狭い。これは違うだろうということでUターンさせてもらって戻った。山を降り、再び坂を上がって、ジェットコースターみたいな角度で降りるとなんか駐車場があったので停めた。

対馬民族歴史資料館というところらしい。雨森芳州の碑もあった。中に入って対馬の歴史を見学した。

全く縁もゆかりもない対馬ではあるが、歴史を知るのは案外楽しいものだった。1番楽しかったのは歴史年表だった。宗さんちの歴代将軍?藩主?がずらずら書かれていて、その時に起こった歴史的な出来事がすべてまとめてある年表。意外と短命だなーとか足利家のこの将軍が好き!とか、つーか大火起きすぎじゃね?とかいろいろ盛り上がった。あと鹿の剥製にびびる。

資料館を出るとおそらく韓国人の大群がぞろぞろとこちらに向かってきていていた。ニアピンだった。館内は誰もいなかったので快適だったが、あの大群(推定30人)と一緒に見学するというのはあまり望ましくない。そういえばさっきも店の中で日本語じゃない言語(たぶん韓国語)が飛び交っていた。対馬って国外からのお客さんも多いんだなと思う。

 

車に戻っている途中、丸山は金石城跡をまだ見ていないので見たいと言う。wikipediaには確かに城の写真がある。そんな訳で、車を停めっぱなしにしたままさっきの城門まで歩いて行った。

やっぱり城跡ないよな、門しかないし。潰したか燃えたんじゃないか。

車に戻って作戦会議を行う。これが割と距離があって暑かった。さっき万松院に行ったけど、その奥に行くまでに右にあった石垣が怪しい。なんかあるんじゃないかということでふたたびさっきの万松院に行く。同じところに車を停め、歩いた。

そこは庭園だった。城跡ではない。中に入りたかったが休園と書いてあったので諦める。さっきの城門が奥の方に見える。城門があって庭園がある。じゃあ城跡はあの辺にあるはず。庭園の横道を進み、奥の方に行ってみた。

するとさっきの城門のところにするっと出た。あれこれ考えて出た結論は、このでかい空き地に城があったのであろうということ。そして、wikipediaに載っているこの城の写真は、この城門をうまいこと写しているのであろうということ。

なんとなく歴史ミステリーを解き明かしたようなよく分からんような気分になりながら一応の結論を出し、さっき車で通った道を通り万松院に戻る。とにかく暑い。

2016/08/11(木) 対馬一周1日目② 厳原

対馬やまねこ空港に到着。空港が小さい。

トヨタレンタカーの窓口に行ってレンタカーの受付をする。空港の外に案内されるとアイシスが停まっていた。アクアを借りるはずだけど。とりあえず荷物を積む。車内で聞いたら送迎の車だった。そうですか。

やたら滑舌の気になる店員さんに受付をしてもらい、アクアを借りる。これしか開いてなかったのだ。割と高かったけど燃費はいいから結局トントンになるかも。アクアは傷がないらしいので傷=お前のせいだぞ、と念を押されながらいざ出発。

美津島の辺りから厳原へと向かう。しかし山が多い。あと地味に車も多い。対馬の大動脈とかいう片側一車線の道。こりゃ混むわ。

途中でダイレックスとかドラッグストアモリとかいろいろ見る。ベスト電器もあった。やたら看板がでかかった。

 

しばらく運転していると長い長いトンネルに差し掛かった。それを抜けると厳原の町に出た。警察署やら建物がたくさんある。丸山曰くこんなとこは対馬でここだけらしい。

大きなビルを建設中でクレーンがごうごう音を立てていた。その横に対馬市観光センターがあった。右折してとりあえず奥の方に行く。

なんか昨日地図を見たときに、中心部から左の方にぐーっと入っていく道があって、丸山がその辺にいろいろ史跡があるから行きますみたいなことを言っていたのを思い出した。今その道に入っていっているのだろう。

なんやかんや言いながら結局一番奥のとこまで行った。車を停める。

 

万松院(ばんしょういん)と言うところらしい。簡単に言うと対馬をかつて治めた宗さんという一家のお墓らしい。なんか荘厳なところだ。丸山はテンションが上がっている。自分はよく分からんが比較的無理めにテンションを上げた。案野さんがどうだったかは知らん。

丸山曰く、対馬といえばここみたいな場所らしい。

入場料みたいなのを払って中に入った。暑い。じりじりする。

中はそんなに整備されている感じはしない。ところどころ草は伸び放題だし通路もどこなのかよく分からない。ただ史跡らしくそこらに灯篭とか、歴史っぽさを感じるイミテーション的な何かは点在していた。

ぐるーっと周って石段を登る。百段以上ありそう。

登るといろんな墓があったがどうにも日本っぽい墓ではない。異文化なものを感じる。石段の途中に早速お墓コーナーがあった。上の方には大杉があった。太かった。

1番上には宗義智やら義真とその妻の墓があった。ところどころ看板が薄れていて読めないところも多かった。

丸山はそのあとなんか上の方に行っていたが、上の方はいろいろ折れてたり看板が完全に読めなくなっていて凄絶だったらしい。

とにかく暑くてほっかむりしてみた。涼しいんだか暑いんだか分からん。家族連れのうち子どもがこっちを見ていた。案外観光客が多い。外人も来ていた。対馬を選ぶとは渋い外人だなあ。

下山して、トイレに寄って、アイスを買おうか迷って買わず。車内に戻った。

2016/08/11(木) 対馬一周1日目① 空港

朝はゆったり起きる。はずだったが、6時くらいに起きた。

車を赤間駅の周りに持って行くべく早く起きたのだ。なんせお盆の時期だ。車で行って駐車場がなくて停められず、電車がなくなり飛行機に乗れず、みたいな最悪のストーリーが頭に浮かぶ。

去年日高さんとの旅行で、飛行機に乗り遅れてバカみたいに金がかかった経験から、旅行ではつい最悪の事態を想定して動いてしまう。

 

ひっそりと着替え、丸山家を出る。朝6時半、日差しが結構照りつけてくる。こりゃ暑くなりそう。

駅の方に行ったらどの駐車場もガラッガラだった。こんなもんか。

駐車場にいた管理のシルバーセンターのじいさんに駐車料金をしっかりと確認する。1日最大500円(ただし2日目以降は適用しない)みたいな駐車場があるらしいのだ。

確認したらそんなことはなさそうだったので歩いて帰った。

 

帰ると2人とも起きていた。早起きだなこいつら。

福岡のテレビを見る。甲子園のニュースとかオリンピックとかのことをやっていた。なんかの選手が金を取ったやら銀を取ったやら。

そういや自分らも違う金を目指して頑張ってたなーとか思ってたら眠くなってきた。

2人はぴんぴんしている。

丸山が訳分からんゼリー飲料をくれた。教授からもらったらしい。おいしいけど量がとんでもないくらいあってお腹だるんだるんになった。ウィダーインゼリーの3~4倍くらいの質量はあったと思う。

 

時間を持て余したのでさっさと出発することになった。電車に揺られて30分。福岡空港へ。トランドールでパンを買う。

地下鉄に乗って空港に着く。搭乗手続き。めっちゃ時間が余った。出発の時間異様に早かったからな。そりゃそうなる。各自の自由時間に。

 

いい時間になったので保安検査室?を通る。毎回何かしらひっかかる。

そして飛行機へ。滑走路の端っこにあるバスに乗せられて機体の方へ向かう。プロペラがついた飛行機だ。マイナー路線にありがちな特殊な機体。

 

そんなこんなで離陸。プロペラが回っている。上昇するとき一旦フワッと落ちるの怖すぎる。このまま墜落するのかとか思う。

みるみるうちにさっきいた町が遥か下に見える。途中、壱岐が見えてその平べったさに驚いた。CAのお姉さんがくれたりんごジュースが美味しかった。

気付けば対馬が見えている。平べったい壱岐と、崖と山の対馬

飛行機はとんでもない勢いで着陸して前の座席に思わず手をついてしまう。乗客一同パニックになりながらも、なんとか対馬に着いた。

2016/08/10(水) 対馬一周0日目

今年の夏は対馬に行くことになった。

高知に行くとか淡路に行くとか言っていたが対馬になった。

壱岐対馬を巡ろうと言っていたがフェリーの時間上壱岐は削られた。

 

ーーー

 

夜の20時に案野さんを迎えに行った。セブンイレブンである。

今回の旅はまず防府から2人で福岡へ。

丸山の家で1泊してから朝ゆったり起きて電車で博多へ。

福岡空港から対馬にひとっとびという出だし。

フェリーでもよかったが、時間がかかるというのと、

信じられないくらい早朝スタートになるということで、

贅沢に飛行機で行くことにした。

フェリーだと5時間かかるが飛行機だと30分なのだ。

 

そんな訳で案野さんを連れ、福岡の赤間に向かった。

高速代をケチり、行けるとこまでは下道で行ったら割と時間がかかった。

久々に関門トンネルをくぐる。

100円を渡すと、150円と言われた。

そういえば普通車に乗るようになってから初めて通る。

 

面倒くさくなったのでそこら辺にあった適当なICから都市高速に乗った。

車内ではいろんな話をする。1年くらい会ってないのだから話すことはある。

精神を病んで急に運転したくなるみたいなことを言っていた。怖い。

 

若宮ICを降りて山道を通り、赤間に着いた。丸山のアパートへ。

久々に丸山に会う。こいつの家は相変わらずいい家だと思う。

明日の作戦会議。乗る電車とか行くところとか。歴史の話とかもする。

あいつのテーブルの上にあるでかいドレッシングに笑う。

 

黄ばんだマットレスと、薄くて暑いふとんがあるらしい。

ただで寝かしてもらうんだから文句は言えない。

案野さんはきったないマットレス、自分は薄いふとんで寝る。

一応2人ともかけるものだけ持ってきている。

夜2時くらいに寝た。

冷房が寒かったので手探りでリモコンを探して温度を上げた。

明日はいよいよ対馬である。