2016/12/30(金) 岩国の山奥 3

先ほど通った道を下っていく。相変わらずの道である。

下りの方がブレーキを踏む必要があり怖い。

落ち葉が降り積もったせいでぬかるみになっている所もあった。

トラックのところを抜け、氷見神社の前を通る。

そしてまた集落の辺りに戻ってきた。

今度は南下する道へ進んだ。というか選択肢がこの道しかない。

さっき間違えて進みUターンする羽目になった道だ。

相変わらず崖みたいな道である。踏み外したら田んぼに真っ逆さまだ。

普通車でギリギリ通れるほどの道幅なのに、なんでか道端に棒が立ててある。

しばらく進むとまたとんでもない狭さの道になる。

狭い道にかすかな轍、落ち葉のぬかるみ、どっから湧いてるのか分からない水。

トロッコに乗っているようなイメージである。

 

いつの間にか横の川と並走する形になっていた。

橋があったので車を停めて橋の方へ。

道幅が狭すぎて、助手席の丸山は下車できなかった。

欄干も何もない、川の両岸にコンクリの板をかけただけのシンプルな橋。

落ち葉が降り積もっているようすから誰も通っていないことが分かる。

橋の上に立って川を見ると水が澄んできれいだった。

水の流れる音と木が揺れる音しかしない。大自然の真ん中にいる感じ。

ぶっちゃけ秘境だよなあとかいう話をしながら車に戻る。

びっくりしたのは、遥か後ろから白い軽トラが来ていたことだ。

慌てて発進する。追いつかれませんように。

というかどこから来たんだ?あの集落に人がいたのか?

追いつかれないように狭い道を進む。

ガードレールを設置したら普通車は通れなくなるくらいの道幅。

 

ずーーーーーっと進むと行き止まりになっていた。

2つのパイロンとコーンバーがこの先進めないということを示している。

運よく離合できそうな広いところがあったので停め、歩いて中に入ってみた。

どうやら崖が崩れてしまったようだった。

アスファルトがえぐられている。川の中に朽ちた木が何本もあった。

ここが通れないから通行止めなのか。

頑張ったら通れそうな気もするけどな…

ほんとに仕方なく、戻ることになる。

軽トラはこの近くの畑に用があったようで荷物を運び出していた。

正直ここまでの運転で疲れていたので、戻るのはメンタル的にきつい。

が、仕方なし。戻るしかない。

山道ドライブってこういうことあるよね。それも醍醐味だし。

でも、集落の辺りにこの先行き止まりみたいな表札出しといてほしかったな…

 

で結局ずーっと戻り、最初の日の出屋商店の辺りまで戻った。

やっぱり行きより帰りの方が早い気がする。あっという間だった。