2015/08/10(月) 紀伊半島縦断1日目 8

ナビに沿ってずーっとまっすぐ。20kmくらい進むと那智勝浦町に着いた。

妙な路地や店の前を通り、20時ぴったりに泊まるホテルに到着した。

建物の外観や廊下は洋風なのに部屋は完全な和室だった。

布団が3つ並んでいる。靴下を脱ぎ、端っこの布団に飛び込んだ。

とりあえずお風呂に入る前に食事を摂ることになった。

パンフレットを見て、今の時間からでも行ける店を探す。

行ける店を赤丸で囲い、3人で行きたい店を指さすことに。

結果は3人ともバラバラでじゃんけん。案野さんの店になった。

でも変えていいらしい。

よく見ると、いるかの刺身を出す店があるようで。好奇心からその店に決定。

「いろは寿司」という店に行くことになった。

さっそく車に戻り、町の方へ。適当に出たら変な道に出た。

Uターンしてナビをセット。来た道を引き返していく。

いろは寿司は漁港のそばにあった。

いろは寿司に入った。

雰囲気が重たい気がする。厳かな感じだ。

3人とも面食らってしまった。軽はずみに来るような店じゃねえ。

席に座ってからここが回らない寿司屋だと気付く。

丸山が一番どっしりしていて、爺さん店員の飲み物の質問なども受け答え。

で、ちゃっかりさっさと鉄火丼を頼んでいる。

自分は1回の注文で1カン来るのか2カン来るのかも分からない。

かと言って、一品ものは頼みたいものが特にない。

後ろの柱時計の重厚な音が緊張感を生む。

斜め後ろの座席に座っている夫妻は普通に注文している。

ええい、とばかりに、鯛とはまちを頼んでみた。やっぱり1カンずつみたいだ。

1カン200円。今の注文で400円だ。割高。

案野さんはうなぎとあなごという謎チョイスである。

後で知ったが、だいたい最初は光ものを頼むのがセオリーらしい。

ガリが目の前の木の上にビターン!と置かれ、面食らう。

直後に板前さんが無言で鯛とはまちを置く。

食べてみた。うまい。

調子に乗って、たことしまあじを今度は2カンずつ頼んでみた。

ちょっと板前さんが笑った気がした。やっぱ2カンずつがセオリーなのか?

目の前の木の上にビターンと4カンの寿司が並ぶ。

たこが200円、しまあじが100円だ。食べてみるとめちゃめちゃうまい。

この辺で終わりにしようと思ったが、気になるのはいるかのお寿司。

いるかの刺盛りは1000円だったので、300円の寿司にした。

3人分、3カン注文。ついでにサーモンも1カン頼んだ。

テレビでは、山本なんたらが外国で子育てしているとかいう番組をやってた。

常連のおっさんっぽい人がたばこを吸いながら退店していった。

数分経ち、サーモンといるかの寿司がビターン。

いるかは半分真っ黒で、変な切れ込みが入っている。

とりあえずサーモン、めちゃめちゃうまい。本日のMVP。

そして、いるか。

見たことのない色と形のネタだ。生姜をのけ醤油をつけ、食べてみる。

変わった味だけどなんか食べたことある気がする?

おいしい不思議な味。なんか妙な感じ。

おいしいのはおいしいけど、妙な違和感がある。

3人ともよく分からない顔をしている。

そこまでで店を出た。8カンしか食べてないけどやっぱ高かった。

丸山はちゃっかり味噌汁みたいなのも食べていて満足した風だった。

帰り際、違和感の正体がわかった。そういやあの味、レバーの味に似てる。

白身魚の食感で、生魚なのに、レバー(加熱済)の感じがするから妙だったのか。

とかなんとか考えながらホテルに戻った。