2016/08/13(土) 対馬一周3日目② 金田城

金田城(城山(じょうやま))を登る3人。

まずはまっすぐ伸びた木のエリアがあった。

ひたすら登る。不思議と息は切れない。

木はだんだんよく見るタイプの木に変わっていった。

10分くらい登るとむちゃくちゃいい景色になる。

対馬の独特の地形が眼前に広がっている。

そしてその先に石垣があった。

防人たちが築いた石垣なんだろうなあ。

看板があり、やっぱりそうらしい。史跡だった。

今自分たちが平和に登っている山はかつては軍事拠点だったのだ。

この登山道もかつては兵や駆けてたり馬が走ってたりしたのかな?

そう考えるとだいぶロマンのある話だ。

千年前の防人と同じ道を全く別の気持ちで登る。

そう考えたらここはかつて一般人立ち入り禁止だったのかな?

とか1人でもそもそ考えていた。

石垣は下まで降りられるようだったが、スタミナを考慮してやめた。

 

ひたすら登る。8月中旬、お盆真っ盛り。

かつての軍事拠点を真夏の炎天下の中、登山する。

めちゃくちゃ暑くて死ぬかもと思っていたけどそこまで暑くはない。

最初の方は炎天下だったものの、途中からずっと薄暗い中を歩いている。

夏なのにひんやりとしており、少し不気味ではある。

お盆ということもあり、兵士の霊とか出んよな?とか話しながら登った。

登山って案外疲れないし楽しいもんだ。

と思っていたら、丸山は大汗をかき水を飲みまくっていた。

案野さんと自分はそれを見てそんなにか?と思った。

 

しばらく登ったが、だんだんとクモの巣が多くなってきた。

こんなにクモの巣が張った山があるか?!と言いながら登る。

先頭じゃんけんをした。負けたので先頭になった。

枝を前に振り回しながら進む。防げるものと防げないものがある。

顔にクモの巣がべたーっとくっついてしまう。

巣だけならいいけどもたまに本体(宿主様)までおいでになるのでたまらない。

そして登山道に垂れてきた枝にクモが巣を作る。

登山道は罠だらけ。これが金田城トレッキングだ!

だんだん疲れが見えてきた中でダブルパンチになり若干しんどかった。

タオルを2枚とも顔に巻き、イスラームの女性みたいなスタイルになる。

イスラーム女性スタイルで枝を振り回しながら登山。

かなりシュールな絵面であったことは間違いないと思う。

途中四阿があったので休憩した。誰も使っていない気がした。

 

まったく途切れないクモの巣に辟易しながらも登山を続ける。

枝も何代目か分からないものを使っている。

まもなく山頂という看板が見え、再び登山道が石垣になった。

山頂付近はやっぱり丁寧に作ってある気がする。

そして見事山頂へ到着した。

山頂には砲台跡が残っていた。それを飛び越すと海が見えた。

見渡す限り・・・ではないが、対馬の独特な地形が160°くらい広がっている。

ゆったりと景色を眺める。

つくづく思ったこと。はー白嶽にしないでよかった。

疲れてないと思ったらどっと疲れが出てきた。

綾鷹を飲み、地面にごろっと横になる。炎天下だけどいい気持ちだった。

風と海の音が響いている。何のしがらみもない場所。リラックスの極み。

案野さんたちは奥の方を探検しているらしい。山頂は自由行動です。

ひとしきり山頂を満喫し、イスラーム女性を含む3人は記念撮影をした。

そして下山。

途中ショートカットを試みるなどして変化をつけようとしたが普通に下山した。

1回通った後だから大丈夫だろうと思ったら帰りもクモの巣がたくさん。

ヒーヒー言いながら、なんとか車まで戻ってこれた。

あんなにクモの巣があってよく虫達は生き延びられるな。

どうでもいいことを考えながら服を着替える。