2015/12/31(木) 北陸一周4日目白山~金沢 1

大晦日の朝が来た。

7時くらいに起床。固いふとんだが意外と寝られた。

なんか変な夢を見ていた気がするが思い出せない。

だらだらスマホをいじっていたがとりあえずかばんを整理した。

もう使わないものは全てキャリーバックにさでこんだ。

リュックサックがすっかすかである。お土産をつめたらちょうどいいかな。

朝ご飯は8時からだ。テレビを付け、間接的に丸山を起こした。

部屋の中に干してあるタオルを取る。丸山の分も投げておいた。

天気予報を見ると今日は雨らしい。最後の日に傘は買いたくないな。

北陸ってやっぱり冬は天気が悪いんだなー。

全国天気で金沢市を見る。地味に旅行の醍醐味だと思う。

普段なら小倉を見ているところだ。

朝8時を過ぎ朝食を食べに行った。

自分は食欲がないが丸山は食欲旺盛らしい。

まあ豪華なごはんだ。ふろふき大根まである。

「おかわり」としてお櫃まで用意されている。ざっと2合はありそうだ。

小鉢も皿も半分くらい丸山の方に寄せる。

なんと恐ろしいことに奴は全て平らげ、お櫃のごはんまで全部食べたのだ。

朝っぱらからよう食うわ。

ごはんを食べてゆっくりして、清算してから宿をチェックアウト。

清算の時、店員の女性にいろいろ聞いてみた。

こんなに雪が降らないのは初めてらしい。正月という感じがしないとか。

自分もこんなに雪がないとは思わなかった。

白川村みたいな風景がずーっと続くのかと思った。

ラクティスの中を掃除する。

ETCカードを忘れずに抜く。お土産もリュックに詰める。

このラクティスとも今日の12時でお別れだ。

12時に金沢駅で返却。それだけ頭にあればいい。

とりあえず野々市市の方に向けて出発。

獅子吼高原とかいうめちゃめちゃかっこいい地名を見つける。

獅子が吼える高原。かっこよすぎる。

行ってみようかと思ったが却下された。まあいいか。

どこぞの私鉄と並走する。

道を間違えてコンビニで確認したりしながら野々市市に着いた。

特に何もなく通過が、満足である。

石川県の市は全部制覇した。

行ってないのは、中能登町というところだけらしい。

金沢市に帰ってきた。

2015/12/30(水) 北陸一周3日目輪島~白山 7

本当に特筆することもなく、福井県を出て石川県に戻る。

30分くらい高速を走る。ナビは小松ICで降りろと言ってくる。

白山ICかと思っていたけど小松なんやね。

白山市は左上がりに長いらしい。

そういえば旅の算段を立てる時に丸山とこんな話をした。

白山市はフライドチキンみたいな形をしているとかなんとか。

市役所とかは左上の、海沿いのICの方に集中しているらしい。

さっきハニベに行った道を再び通ることになる。

白山の宿は山奥でコンビニもないらしい。小松市のファミマで物資を調達。

時刻は17時半だが、辺りは完全に暗くなっている。

能美市を経由し、白山市に入る。

しかしほんとに雪が降らない。こんなに降らんもんかね。

白山市の山奥に入り、路肩にちょっとだけ雪が見えてきた。

全く必要性を感じないスノーシェッドをくぐる。

18時過ぎに白山市山奥の宿に到着した。

ナビは最初19時に着くと行っていたが、目算が甘い。

宿屋の主人にスキーのことを謝られる。こんなに雪がないのは初めてらしい。

いやー自然のことだからしょうがないね。運が悪い。暖冬マジくそ。

ていうか電話の時も思ったが主人の喋り方がほんと独特。うつりそう。

部屋に入る。きれいな部屋だ。やっぱりただの宿とは違う。

丸山がふとんが固いっすよwみたいなことを言ってくる。

ほんとか…うおお固!たたみベットがほんとに固い。板みたい。

ほとんど床みたいな硬さだ。これは本当に布団かね。

19時まで時間があるのでアメトークを見た。

結構面白くて笑ってしまう。

人と見るテレビってなんか普段より面白さ増すよな。

丸山が輪島についていろいろ調べている。自分はなんか眠くなってきた。

アメトーク流行語大賞の辺りで19時になったのでごはんを食べに行った。

とりあえずビールで乾杯。

なんか鳥の鍋みたいなやつとかみそ田楽とか天ぷらとか。

豪華なごはんだったが、から揚げも追加注文した。ほんと全部うまい。

ていうか丸山の汁の椀が全然開かねえ。アロンアルファでひっついてんのか。

でまた丸山はほんとモリモリ飯を食う。野球部かよ。育ちざかりか。

自分はなんとか食べきり、部屋に戻った。ジョッキ2杯でふらふらする。

アメトークを見たり、いろいろ雑談したりする。

旅行も今日でほぼ終わったようなものだ。3日って早い。

22時を回り、風呂に入る。

風呂の中では、丸山の彼女との旅行話を聞いた。30分以上入っていた。

部屋に戻ってまた他愛ない話をする。

輪島市のチェーン店を本格捜索。8番ラーメンというのもあったらしい。

でもほんとに輪島ってチェーン店ないんだなあ。流通そんな厳しいの。

テレビではとにかく明るい安村がドッキリにかかるドラマをやっていた。

明日の朝はゆっくり出発でいい。最終日はのんびり行こう。

2人の最終日の目的は合致している。

この旅において石川県で唯一行ってない市、野々市市を通ることだ。

何を言っているか分からないと思うが2人とも本気で言っている。

いつの間にか日付は大晦日になっていた。

2015/12/30(水) 北陸一周3日目輪島~白山 6

洞窟の中を進んでいくと、「地獄門」という所に来た。

地獄の鬼たちの像がこれまたたくさん並んでいるようである。

地獄の門番の像。なんでか知らんが手に餅が置かれている。

地獄門の看板は、やけにファンシーな色合いで表現されている。

この外枠はどっかで見たことある。ラーメンのどんぶり?

一歩足を踏み入れる。

開幕大きな車輪で人がバラバラにされているシーン。

おお…

なかなかえぐいものを見せてくる。

その後もいろいろあった。

人をうすの中に入れて、きねでt

鬼が人をバラバラにして食b

目をえぐr 人の腸が出t くもが人を食…

途中からマジで気分が悪くなった。平和な国ヤパーナで育つとこうなる。

ふらふら歩いていると閻魔大王の像がある。大迫力だ。

なんでか知らんけどお賽銭を入れて拝む。

最後の方にはお地蔵様や、栄西やら最澄やらのお坊さんシリーズもあった。

洞窟をやっと抜けた。グロいものを見て気分が悪い。

洞窟の出口に案内があった。ここで分岐するようだ。

山の上が順路らしい。下に行けば帰れるらしい。当然、上に行った。

道は雨のせいでぬかるんでいる。

ろくに道の手入れがされていないので落ち葉もすごい。

注意しながら山道を歩く。歩きながら思う。岩窟院の岩窟ってそういう…

かすかに見える石段を頼りに坂を上がった。

山頂広場に到着。大きな大仏が枕で横向きに寝ている。

またいろんな石像があった。

これでハニベも終わりか。なかなかとんでもないスポットだった。

しげみの奥にまた像があったがもう見る気力はなかった。

帰りのぬかるみ道がしんどい。つるつる滑る。

山を降りて最初の仏頭のところに戻ってくる。街宣ぽいアナウンスが懐かしい。

お土産物屋の中が順路らしいので入る。

何個か買おうか迷うものがあったが値段が高くて断念。

地獄のパンフレットとかあった。もう結構です見たくないです。

車に戻って息をつく。あー、疲れた。でもすごいものを見た気がする。

これが北陸最強の珍スポット、ハニベ岩窟院。

ていうか足元泥だらけやないか。ズボンまで泥がついている。

うん。

さて次だ。時間は15時半。

時間との相談になる。

ここから東尋坊に行き、白山の山奥のロッジに行くか。

この辺で時間をつぶしてから白山の山奥のロッジに行くか。

ロッジの夕飯の予約は19時だ。

ナビはなかなかの時間をはじき出しているが…

・・・

行く!東尋坊に行こう。

東尋坊はここから1時間ちょいかかるらしい。

何より高速道路を降りてからが長いようだ。

急いで出発。さっきの道を引き返して小松ICへ。

雪も雨も何も降っていない。周りの車の様子を見つつ、ぶっ飛ばす。

小松市を抜け、加賀市を一瞬で通過して福井県に入る。

あわら市とか初めて聞いたわ。

金津ICで降りた。もうこの辺の運転は作業である。

道中では芝政ワールドや、松島水族館など昨日見たところが並ぶ。

福井県坂井市に入る。ほんと、聞いたこともない街の名前ばっかりだ。

そして、別に特筆することもなく、東尋坊の周辺に着いた。

駐車場が無料みたいだ。すごく助かる。

丸山によれば東尋坊タワーはがっかり観光地なので行かない方がいいらしい。

理由を聞いたが、東尋坊タワーから東尋坊が見えないらしい。納得だよ。

東尋坊を目指して坂を下りていく。道は露店や土産物屋で賑わっている。

美味しそうなのでイカ焼きを買うことにした。店員さんがかわいい。

注文してから焼くらしいので時間がかかった。

店員さんあんなショートパンツで寒くないんだろうか。

にしても、人の多いところだな。にぎわうねえ。

イカを食べながら坂を下る。イカ墨ソフトも気になるなあ…

ずんずん進むと出た、東尋坊

意外と小さい。もっと大スケールなのかと思った。断崖絶壁感はあまりない。

人があまりにも多い。人同士ぶつかって落ちそう。

岩の上を軽快に進み、淵のあたりまで来た。

崖はあんまり高くないけど、日本海の荒波と絶景はすごい。

東尋坊はこの岩肌と岸壁と、景色とのコントラストを楽しむところなのかも。

ふーん。(小並感)

いろいろ看板を見る。

東尋坊というのは本当にいた坊さんらしい。

要約すると、東尋坊は悪いやつで殺されたけど逆恨みしてやばいことになった。

みたいな話らしい。悪いやつの方の名前が残ってしまっているのね。

あとイカはとんびが狙うから食べ歩きは注意してねの看板もあった。

食べきってるから大丈夫だ。というか串がすごくじゃまである。

特に何を買うでもなく露店の立ち並ぶ道を歩く。

海鮮丼とかあるやん。ここで食べればよかった。

車に戻ってきたけどトイレに行きたい。串を車の上に置いてトイレに行った。

再び車に戻って発進。白山の宿はまあまあぎりぎりで到着できそうだ。

雪も降ってないみたいだし。誤算だよな。

まあ雪降ってたら今日スキーできてたんすけどね。

そういえばイカ串を車の上に乗せっぱなしである。いけね。

車を停め、串を回収。助手席に放り投げた。

白山の宿を目指そう。だんだん日が落ちてきていた。

2015/12/30(水) 北陸一周3日目輪島~白山 5

金沢西ICから車をかっ飛ばして小松ICに向かった。

途中ファミマがあって助かった。お金をおろすことができた。

住信SBIはコンビニがないところではただただ無力。

海沿いの高速道路をかっ飛ばす。右は海。上は青空。左は田んぼ。

20分くらいで小松ICに到着。

小松は石川県第二の都市だ(と勝手に思っている)。

まあまあ大きな道を通り、街中を進む。

ナビの案内通り進むと、だんだん大きな道から離れてきた。

しまいにゃ川の横の防波堤の上みたいな道を通る。かけはし川?

離合するのも困難な道を抜け、そこそこ大きい道に出た。

ナビによると、目的地に到着したらしい。いや、ここは畦道…

1本横に入っていた。ナビしっかりして。

1本横の道に入ると、なんかすごくでかい銅色の仏頭が見える。

これが噂の…

そんなこんなでハニベ岩窟院に到着。

何名か先に入っているようである。きれいな赤い車と乗用車が停まっていた。

横の建物からおばあさんが走ってやってきて料金所に入った。

拝観料800円を払い、中に入る。

ハニベ岩窟院についてのアナウンスが延々流れている。街宣車みたいだ。

どでかい仏頭の横には大きな馬の彫刻。その横には小さな大仏。

その横には、3人の男のブロンズ像。

…カオス。その一言に尽きる。すげー変なところに来てしまった。

とりあえず順路は山の上らしい。

階段を上がると、なんかひし形みたいなのを背にしたお地蔵様が大量にあった。

で、今にも崩れそうなあばら家。なんでここに建てたのかすら不明。

怪しげな建物もあった。これは民家?

しばらく坂を上がるとそこは異世界だった。

ライオンの像。真っ赤な男の像。大きな鐘。毘沙門天?の像。

何なんだここは。この世の常識が通用しないぞ。

かなりのクオリティの彫刻が、すごく煩雑に、適当に、きれいに飾られている。

う、う~~~~~~~ん・・・ 頭が混乱してきた。

観光客はそこそこいるが、年配の方が多い。物好きな人達だ。

洞窟の中に入った。

いろんな彫像がまたいろいろ置いてある。法然日蓮?謎のチョイス。

2枚で100円の丸い板を投げて、その先の箱に投げ入れるというのがあった。

板に願い事を書いて、入ったら願いが叶うらしい。

こんなんやるしかないやんけ!即刻購入し、願い事を書いて投げる。

が、しかし2枚とも外してショックを受ける。

もう1セット買う。1回は外してしまうが、4回目で箱に入った。

4回目はねー。ちょっと信憑性に欠けますよ。

ずーーーーーーーっと願ってるやつなんだけどもやっぱ叶うの無理くせえな。

ともあれ、楽しかったのでもう1セット買う。

1枚は丸山にやる。で、もう1枚には違う願い事を書いてみた。

丸山は「無事に生活」と書いて投げ入れた結果、箱から外れた挙句板が割れた。

自分の5回目のチャレンジは見事に成功。

現在進行形でこっちの違う方の願い事はなんとか叶いそうである。

洞窟を出て、先へ進む。

乳丸出しで馬に乗っている男女の像の前を通り、建物に入る。

建物を通り抜けるのが順路らしい。

ていうかこの建物の中にある彫刻も、クオリティが高い。

そしていよいよハニベ岩窟院、最深部へ。

途中、水子供養の社があった。本来はこういうところだったのね。

再び洞窟の中へ。この中にもたくさんの彫像がある。

いろんな世界の神様の像だ。

なんかインドの神様のことを肉欲的とか言ってるけどいいんだろうか。

「インド彫刻コーナー」の看板に笑ってしまう。

見ればオーダーメイドで像を作ってくれるらしい。3ヵ月かかるらしいが…

洞窟の中にガラス扉という謎の光景があったがこれは開かず。

そして順路を進む。

2015/12/30(水) 北陸一周3日目輪島~白山 4

雰囲気の重い海鮮丼屋に入る。

和歌山でこんなとこ来たよなー…

板前は開口一番、「ご予約は?」と聞いてきた。

ああこういう系の店か…

予約してないことを告げると、20分かかりますと言われる。

まあいいよ。20分ね。

カウンター席に通される。女性の店員が熱いお茶を持ってきた。

自分は海鮮丼を注文。丸山はカニ丼を頼んだ。

海鮮丼は2400円。高いのか安いのか分からん。

海鮮丼の上には、握り10カン 2000円と書かれている。

いやー、海鮮丼でしょ。この択なら絶対海鮮丼。

店には若いけど態度のでかい男とけばい女の夫婦に、落ち着いた老夫婦がいた。

途中で若い女2人が来たが、板前の対応に対してイライラしているようだった。

こういうところで何喋ったらいいか分からないんだよな。

丸山はぼけーっとしている。自分はこそこそパズドラをする。

若夫婦の男の方は握り10カン2000円を頼んだようだ。

時間は13時。まあハニベ行って東尋坊行ったらちょうどいいくらいかな。

時間がただ過ぎていく。

板前がやっと丼を作り始めた。若夫婦は退店し、老夫婦が入ってきていた。

「へいお待ち!カニ丼!」

丸山のカニ丼が到着。

「あ、お兄さんのは少しずつ握っていくからね」

は?

数分後、自分の目の前に皿が置かれ、握り寿司がちょっとずつ置かれていく。

・・・

間違えられとるやないか!!!

・・・うーん・・・

なんかもう訂正するのも面倒だし恐ろしいので握りを食べることにした。

うん、美味いけどさ。

美味いけど・・・

腹いっぱい海鮮丼食べたかったなあ。

回転ずし換算で5皿の握りはあっという間に無くなる。

自分が10カン食べ終わるのと同時に丸山が丼を食べきった。

こいつちゃんと咀嚼してんのか?

ああ、足りない。圧倒的に足りない。酢飯をかっこみたい。

仕方ないから代金を払うか。

ここで、女性店員が気付き、板前さんに耳打ち。

「あっお兄さん海鮮丼!ごめんね間違えちゃったよ」

「あ、え、いや全然いいっす」

突然のことにキョドる。恥ずかしいからやめてほしい。

そんな訳で特に安くなるわけでもなく2000円を払って店を出た。

いやー全然腹いっぱいになってないわ。

しかも、そんなにすごく美味しいわけでもなかった。しゃりがべたついてた。

和歌山のあの柱時計の音とともに食べた握りの方が美味しかったなあ。

ぶうぶう文句を垂れながら金沢駅に戻ってきた。

ここで駐車料金をかけたゲームをする。

駐車場は最初の何分まで無料かゲームだ。

自分は最初の20分まで、丸山は30分まで、と予想。

結果は最初の20分までだったのだ。勝ったぜ!!!

そんな訳で駐車場代は丸山が負担。

なんかやたらと20の多い昼食となった。次はいよいよハニベに行く。